4月のアースデイ東京2023で、Earth&Human代表市川團十郎が、故C.W.ニコルさんの最後の詩『森の祈り』を朗読させていただきました。
そのご縁で、去る6月23日、長野県黒姫のアファンの森へ行ってまいりました。
代表理事の森田さんと事務局長の大澤さんが迎えてくださいました。
小雨が降っていましたが、大ーーきな栗の木が優しく雨から覆ってくれていました。
間伐材で造られた建物は教会を思わせる佇まい。
何だか涙が出そうなその雰囲気に包まれながら、ニコルさんがつくられた森のお話をお聞きしました。
ニコルさんは、流氷とサンゴ礁を見ることができる日本を「世界で最も生物多様性に富んだ国」だと言っていたそうです。本当にその通りです。
日本は世界の自然風景を一つに集めたような魅力のある国だと思います。
「日本の森をなんとかしなければ。」
「美しい自然を子供達に残したい。」
お話を聞けば聞くほど、代表とニコルさんが同じことを言っているなぁと思えて、不思議なご縁を感じます。
料理が得意なニコルさんが植えたハーブを食みながら森に一歩入るとたちまち聖域に。
鬱蒼としていた森を拓き、水場を作り、鳥や動物、虫たちに住み心地はどう?と尋ねながら作った森。
木の小屋に座れば鳥の声、木のざわめき、風、雨つぶが葉を打つ音が集まってきて時を忘れます。
本来人間も鹿や熊と同じように、動物として自然と共生していたのでしょう。
世界有数の森林に恵まれたかつてのこの国の人々は、澄んだ五感のみならず六感にも恵まれていたはずです。
森を出て、ホースロッジへ。
ここには雪丸と茶々丸という二頭の馬が暮らします。
鼻先を近づけて触らせてくれます。
ドキドキしながら初めて触ったお鼻の横あたりはプルプルの柔らかさ。
温かさは優しさそのものでした。
ロッジの設計もとてもステキで、静かさに癒されます。
お料理もおいしいと評判です。
馬と一日過ごせるプログラムがあるので、次回は是非そのために訪れたいと思いました。
森の中には故C.W.ニコルさんが眠ります。
ニコルさんが愛したその森を引き継いで愛し、守り、育てる方々がいて、森は更に美しい森へと進化していきます。
『人の手で森はよみがえる。』
アファンの森は人間の手入れで甦り、あらゆる生物が心地よく住む場所でした。
故C.W.ニコルさんの偉業は計り知れません。
森田代表、大澤事務局長、楽しく迎えてくださりありがとうございました。
笑顔が素敵なスタッフの皆さま、ありがとうございました。
Earth&Humanもニコルさんの後に続き、拠点となる森との出会いを求めてまいります。