20世紀最大の発明と言われるプラスチック。一方で、プラスチックによるゴミ問題が世界的に広がっています。
プラスチックのゴミ問題の中でも、深刻なのが海洋汚染で被害を被っている動物たち。

プラスチックによる海洋汚染は深刻な問題で 一説によると2050年には海に存在するプラスチック量が、魚の数を超えるとまで言われています。

漁具やプラスチック袋などに動物が絡まることや、誤食(誤飲)によって命を落とすなど、その被害の様子には心が痛みます。

ウミガメ
プラスチックのゴミによる被害者の中でも代表的な動物がウミガメです。
捨てられたプラスチックの漁具やロープに絡まって死亡するウミガメが後を絶ちません。 プラスチックに絡まってしまったウミガメは、上手く泳げず、食べることもできないため、そのまま餓死してしまうのです。
また、クラゲを食べるウミガメは、ビニール袋を間違えて飲み込んでしまいます。その他にも様々なプラスチックを飲み込んで死亡したウミガメが数多く発見されています。
ウミガメがプラスチックによる被害にあった例を以下にご紹介します。

【アカウミガメの子供から104個のプラスチック片】
2019年、米フロリダ州ボカラトンの海岸で、具合の悪そうなアカウミガメの子供が発見されました。 そのアカウミガメは、地元の自然保護センターに保護されたものの、弱々しくやせ細り、間もなく死んでしまいます。 死後に解剖したところ、体内から104個のプラスチック片が見つかりました。

【プラスチックと一緒に160匹のウミガメが漂着】
2020年、バングラデシュの海岸に、約160匹のウミガメが打ち上げられているのが発見されました。 それだけでも驚くべきことですが、ウミガメだけでなく、大量のプラスチックごみも漂着していたのです。 そのため、ウミガメたちはプラスチックごみに絡まり怪我を負い、30匹は死んでしまいました。

【絶滅危惧種のウミガメの体内にレジ袋】
2020年、高知県の室戸市沖で絶滅危惧種で、世界最大級のウミガメである「オサガメ」の死体が発見されました。 解剖したところ、大腸などからプラスチック製の袋2枚が出てきました。 この袋は死因に直接関わってはいないようですが、このような海洋生物が多くいることを知らしめるものだ、と言えるでしょう。

海鳥
アホウドリのような海鳥が、海面に浮いているプラスチックを誤食するケースも、大変多く見られるようです。 死亡した海鳥の体内から見つかるプラスチックは、ビニール袋やボトルのフタなど様々な破片があります。 海鳥は絶滅が危惧される鳥も多く存在しますが、その原因の一つがプラスチックと言えるでしょう。

筆者である私も、先日、海を散歩していた時に、1m以上ある大きなウミガメが浜辺で亡くなっているのを見かけました。亡くなって間もなく、まだ若いウミガメと感じました。死因はわかりませんが、その近くに落ちていたたくさんのプラスチックゴミにも心が痛みました。

そしていま自分ができる事は何?

紙ストローを導入した飲食店や、ビニールバックを廃止したお店を進んで選ぶ、買い物にはエコバッグを持参し、プラスチック容器のものをなるべく買わない、リサイクルできる素材を選ぶ、リサイクル素材や環境に優しいものを選ぶ。など。

明日からでも一人でも
できそうな事、思い浮かぶ事はたくさんあります。

小さなことから、今から
少しづつ行動してみませんか?

Earth&Human事務局
Miki Tamura

【お知らせ】
2023年10月28日(土)10:00~11:30
神奈川県 江の島西浜海岸にてビーチクリーンを開催しました!
今後も定期的に開催予定です。
開催報告はこちら ≫ ビーチクリーンの記事をまとめて読む

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